新人類と旧人類
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
立夏を過ぎたので、徐々に暑くなりますが、予報によると今日から3日間は酷暑となりそうです。
ご自愛ください。
さて、我々アルスホームでは今年度よりエルダー制度を運用し始めました。
新卒入社の社員が、入社後の戸惑いや悩みを相談しやすいようにと考え、始めた次第です。
早速、エルダーとなった先輩社員から状況が伝わってきました。
一人一人の悩みや戸惑いは千差万別です。
ただ、全体的な印象としては、
「へえー。そんなことで悩むんだ。」「そんなところで躓くんだ。」というものがほとんどです。
私自身の若い頃を振り返ってみても、同様の悩みはありませんでした。
確かに解らないことはたくさんありました。
社会の常識、営業という仕事の本質、お客様という不可思議な存在、
家づくりで大事なことは何か、、、
しかしながら、覚えて、早く一人前になりたいという欲求の方が圧倒的に上回っていたので、
戸惑うとか躓くという状況にはなりませんでした。
そう考えると、今の新入社員は弱く、脆弱にも見えます。
同じような感覚を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
話しは変わりますが、今から30年以上前に「新人類」という言葉が流行りました。
世代の違う年配から見たときに到底理解できない若者を指した言葉です。
ふと振り返ると、自分が若かりしときに、反対に世代の違う先輩たちに抱いた思いがあります。
「古臭い、頭が固い、乱暴だ」などという思いです。
30年以上前から新人類という流行語があったことを踏まえると、世代間のギャップの本質は
どちらが正しいということではなく、そもそもお互いに「違いがある」ことにあります。
いつの世も年配から見た若者は「新人類」ですし、真実なのです。
そして同じように若手から見た年配は「旧人類」で、これまた真実なのです。
ですから、お互いに理解できないと嘆いたり、文句を言っても解決しない構図なのです。
お互いに相手の想いに耳を傾け、尊重し、違いについて理解することが重要です。
そして、一致する部分を確認するとともに、違う部分についてどう対応すればよいのか、
対話をしながら納得、合意するプロセスが不可欠です。
よく日本人は同質的で阿吽の呼吸でコミュニケーションをとる民族だと言われます。
しかしながら、新人類と旧人類で言語が違うので、阿吽の呼吸などそもそも成立しないのです。
そういう風に捉えると、会社というのは十数年を一世代と考えた場合、
約4つの世代のそれぞれ違う価値観の人が、協力して成果を求める組織と言えます。
「対話を重ねて感動を共有する」- アルスホーム企業理念3章です。
その第一歩は、まず自ら胸襟を開いて、相手を理解する行動から始まります。
それが出来るかどうか?
良い人間関係で満たされるよう、努力を重ねて参ります。