山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

要点を伝え、受け止める

  • 社長メッセージ
最終更新日:2019.11.18

皆さんこんにちは。

今回は「伝え方、聴き方」について記します。

最近よく人間関係の軋轢を目にします。

その軋轢には辛さであったり、痛みや悲しみ、怒りだったり様々な感情が絡み合う事となります。

人間は感情の生き物などとよく言われます。
かくいう私も決してできた人間では無いので、軋轢の最中においては上記の悪感情に苛まれます。

しかし、私の場合あまり悪感情に苛まれる時間が長くはありません。
ほとんどの場合はその場で解決していますし、長くても一晩で消化できることがほとんどです。

まず、人間関係において軋轢が生じた場合には、相手が何を言いたかったのか箇条書きで
整理します。当初は実際にライトダウンしていましたが、慣れるにつれ、
今では頭の中で整理する習慣になっています。

ポイントは箇条書きです。

相手の主張する要点のみをまとめるのです。

具体的には、自分との見解の相違や、主張する内容が合っている、間違っているという判断は
横に置いておいて主義主張の要点のみを整理します。

そうするとほとんどの場合は、相手の主張そのものが間違っていることはほとんどありません。
相手は相手なりに論理が成り立っているのです。

次に自分の主義主張についても同様に整理します。

この段階では自分と相手の主義主張がそれぞれ箇条書きに並んだ状態です。

ここまでくればしめたものです。

冷静に相手の思考の流れも見えてきますし、自分との見解の相違点も明確に見えてきます。
そうすると解決の糸口や再度意見交換して擦り合せるポイントに気づくことができます。

思考のプロセスを記すと簡単なのですが、ここに至るまで随分と
長い時間がかかりました。まさに修行です。

この主義主張を整理整頓するプロセスを体得してから気付いたことがあります。
それは、先に記した軋轢から生じる悪感情の発生源です。

そのほとんどは、「相手に解らせよう」、「なぜ解ってくれないんだ?」という
相手に対するストレスを伝えていることがほとんどの原因です。

言わば「相手に伝えたい要点」+「私がとても感じているストレス」
をまぜ合わせて発信しているのです。

そうすると受け手の側としては、言われた内容の是非を考えることが出来ないばかりか、
「言い方そのもの」が気になり、時には許せなくなり、相手を拒絶する結果となります。

世の中にある人間関係の不和のほとんどはこの構図です。

従って重要なのは、発信する側は「要点のみを伝えること」に努力する必要があります。
これは簡単にできません。修行が必要です。

また、受け手側としても「言い方」が気になる場合もありますが、
「要点を整理して」受け止めることが肝心です。

そして、両方に言えるのは相手が「善」であるという認識に立つことです。

相互信頼のもとに要点を発し、要点を受け止めるようにお互いに努力すれば、
必ず良いコミュニケーションが生まれます。

相互の人間関係が良いということは、仕事を楽しむ土壌となります。


(要点をシンプルに伝えるコツを記した本はたくさんあります)


高い視点で傾聴、熟考しよう。- アルスホーム企業理念3章2項です。

これが指し示す具体的なところは、上記の修行を相互に実践することにあります。