事実と真実
- 会長メッセージ
最終更新日:2024.02.11
事実と真実
お客様との商談と、その内容を上司に報告する場面を考えてみましょう。
担当者がお客様との打合せ内容を上司などの第三者に伝えようとした時に
説明しようとすればするほど、自分自身の思い込みや解釈、推論が混ぜ合いになり
それらすべてが事実として上司に伝えてしまうことになっている、
ということも結構あるのではないでしょうか。
お客様の言葉そのものは「事実」ですが、
その奥には必ず「お客様にとっての真実」があります。
担当者の思い込みなどが入った内容は、「担当者にとっての真実」。
「お客様にとっての真実」とは異なりますね。
「担当者にとっての真実」があたかも「事実」として報告されてしまうと
歪んだ「事実」に基づいた上司などの判断やアドバイスは
お客様にとって最適なものから大きく外れてしまいます。
大切なのは担当者が、お客様の言葉の奥にある「お客様にとっての真実」を
どれだけ明確にできるか、そしてそれをお客様と共有しあうことができるか、
ということだと思います。
「お客様にとっての真実」を言語化し、お客様と共有できたなら、
それは「事実」となりますし、その事実の量が多ければ多いほど、
お客様にとって最適なご提案ができることになります。
「お客様にとっての真実」と「自分にとっての真実」
共に言語化し、確認することで「事実」として積み重ねることができ、
その後の提案に繋がります。
上司と部下との面談においても同じ、ですね。