こんにちは、金沢支店　管理課の北川です。
ソメイヨシノのつぼみがふくらんできたなと思っていたら、
あっという間に八重桜まで満開になってしまいましたね。
ツツジももう咲いていました。
季節のうつり変わりの速さに驚くばかりです。

先日、まだ桜の開花もしてない時期に、富山県水墨美術館に行ってきました。

目的は5/26まで開催している川端龍子展です。
　▶川端龍子展｜富山県水墨美術館
以前に新聞で川端茅舎とともに特集が組まれていたのをみかけてから、
ぜひ絵の本物をみてみたいと思っていたので、
富山県という近い場所でみられる機会を作ってくださったことに大変うれしく感じています。

全体として画家の軌跡を辿りながらの展示で、
壁一面を埋めるおおきさで偵察機を描いた戦争画のあとに、
自宅が空襲を受けたときのありさまを菜園の被害模様であらわすさまに、
技術としてのスケールのふり幅や、戦争中の世相や心の変容、
そして今の瞬間の描きたいものを描くことへの画家としての強い執着の心を
みせられたように思いました。

新聞にちいさく印刷された絵をみたときは、
菜園の絵に描かれた放物線のカーブの美しさが目に留まって興味を覚えたのですが、
実際に絵を順繰りにみてみればまた違った点をおもしろく感じます。
これはカタログイメージにはない実物の力と、
そしてどう絵を並べれば伝わるだろうかと頭をひねってくださった、
展示に携わった方々の仕事の結果でしょう。

普段は事務方としてあまり目立たない業務に携わっている身ですが、
仕事のやり方次第では表ににじむ面もあるのだろう、と改めて考える機会にもなりました。
今年度から昇格をいただいたこともありますので、
どのように仕事を行えばよりよくなるのかを、じっくり考えてこうと思います。