エクステリアのトレンド

最終更新日:2024.05.27

企画開発部、エクステリア担当の野村です。

例年は心地良い気候の5月といったところですが一足早く夏が訪れたような暑い日々が続いています。体調管理に気を付けて過ごして参りましょう。

 今回のブログは表題にもさせていただきましたが「エクステリアのトレンド」について書かせていただきたいと思います。

 先月、幕張メッセで開催された「エクステリア×ガーデンエキシビジョン2024」に参加して参りました。約50社のメーカー様他、エクステリアに関わる協会、広報誌の方々が一同に集まり、新商品の展示や著名方々の講演等、「トレンド」が集結するイベントです。

      

 結論ですが大きな収穫が3つありましたのでご紹介させていただきます。

 1つ目ですが「選択肢の広がり」です。

弊社では建物の仕上げ材は素材の良さを感じることができるものを選定しています。ゆえにエクステリアの計画においても調和を図るべく素材感がある商材を選定し、例えばフェンスやデッキの提案を行わせていただいております。しかしながら、紫外線や雨風雪にさらされる外の計画において選択肢は限られている状況が続いていました。

その点、今回のイベントでは弊社の選択肢として取り入れたいと思えるような商材を多く目にすることができ成果を感じています。今後提案に至るよう調整を進めて参ります。

      

2つ目ですが「施工の簡素化」です。

建築業界においては慢性的に作り手不足が続いています。すばらしい技術を持った職人さんも高齢になられ後継者不足も相まって、5年後、10年後といったスパンで考えたときにその技術が伝承され、弊社に力添えいただけるかは正直わからないところにきています。

今回、その問題は我々だけではなく、改めて業界全体の深刻な問題であると痛感致しました。

その点、今回のイベントでは左官下地をアルミ材で代用した工法、プレカットで下地を工場生産し、現場では仕上げ工程のみといった新技術に触れることができました。すぐに取り入れることができるものではありませんが、継続的にチェックを続け、しかるべきタイミングが訪れた際は円滑に取り入れることができるように準備を進めて参ります。

      

3つ目ですが「暮らしへの着眼」です。

私の主観で申しますと、数年前までエクステリアは機能性や防犯性を補填することを目的として商品化されたものがそのままの売り文句でエンドユーザー様に届けられていたと感じています。しかし、コロナ過の巣ごもり需要の増加が転換期となり、多くのメーカー様が様々な新商品を駆使して暮らしのシーンを設え展示されていました。弊社のエクステリア提案におきましてはお客様の特段のご要望がない限りは限定された使い方に偏った提案は致しません。ただ、様々な展示を見学し、話を聞いて廻る中で、様々な外での暮らしのシーンを実現するためのマテリアルが豊富になってきたことは実感しました。この点においても仕組を整備して皆様にお届けできるように準備していきたいと考えております。

      

余談ですが、せっかく関東に足を運ばせていただいたこともあり、2日目の午後はランドスケープ見学を予定しておりました。天気予報は晴れでしたが何故か大雨に・・・。

予定を変更して幕張メッセの滞在時間を増やし、帰路東京駅に戻ると何とか天候が回復してきたため少しの時間でしたが丸の内界隈を散策して参りました。

高層ビルが立ち並ぶ中、適所に設けられた緑地帯はじっくり眺めて愉しまれることはないのでしょうが、建物に寄り添い景観を引き立てるとともに慌ただしく行きかう人々の溜まり木のように設けられた緑地帯にはフリーWi-Fiが設けられ、幾人もの人が仕事や会話を愉しむ姿が印象的でした。

改めて我々が提案させていただいているエクステリアに緑を添えることの役割を再認識することができました。

 体感した多くの情報を整理し、皆様の暮らし提案の際にお届けして参ります。