普遍的なデザイン

最終更新日:2024.08.25

こんにちは。
企画開発部の青木です。

まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

アルスホームでは、毎年春の時期に新しい展示場をオープンしますが、今年は4月に続き、10月にも福井県での2棟目の展示場をオープン予定とし、只今建築工事の真っ最中といったところです。

アルスホームの展示場にはデザイン面で評価を頂き、来場される方が多いのですが、この「デザイン」という視点について、私たちは「普遍的な美しさ」といった考え方を大切にしています。

展示場では、外観デザイン、空間デザインはもちろんのこと、設置する家具についても、この「普遍性」を感じられるデザインのものを中心に選んでいます。

そうした中で、先日15年以上使用した椅子を1脚メンテナンスに出しました。

この椅子はデンマークの「カール・ハンセン&サン」のものですが、こうした北欧の家具によく見られるペーパーコード(樹脂を含ませてねじった紙紐)を座面に使用しています。ペーパーコードは独特の座り心地や風合いがあり優れた材料ですが、一定期間使用すると張替えが必要になります。
逆に言えば、このようなメンテナンスを繰り返すことにより、何十年経っても使い続けられる、機能面での普遍性を持ち合わせています。
またこの椅子は1965年にデザインされ、現在まで約60年間生産されています。
毎年数多くの新しいデザインのものが世界中から発信される中で、こうした機能性と簡素な美しさを兼ね備えた椅子は、北欧モダンデザインの典型となっています。

メンテナンス作業には、もう少し時間がかかるようですが、この椅子のように長期間使用し続けているものと、最新の展示場が、違和感なくデザイン的に調和してくれるものと、楽しみに待っています。