建物見学ときどき寄り道

最終更新日:2025.03.03

こんにちは、福井支店工事課の荒木です。

先日より全国的に記録的な大寒波に見舞われ、各地より大雪による障害が相次ぎました。

福井でも現場の除雪作業や段取りの変更など対応に追われましたが、皆様はお変わりなくお過ごしでしょうか?

最近は暖かい日が続いて雪解けも進み、春の訪れを少しずつ感じてきて安堵しています。

 

 

さて当社では昨年の秋に研修旅行で東京に向かい、研修の一環として建物見学を行いました。研修はグループに分かれて事前に調べた建築物の見学を行います。今回は旅行で特に印象深かった施設を2点ご紹介いたします。

 

私のチームは始めに「万世橋駅跡マーチエキュート」という商業施設へ向かいました。こちらの建物は中央線神田~御茶ノ水間を繋いでいた万世橋駅を商業施設として再活用した、いわゆるコンバージョン建築と呼ばれるものです。

実際に訪れると神田川沿いに佇んだ赤れんが造の外観の様子がとても雰囲気が良く、内部も階段・壁面・プラットホームなどの遺構をそのままに活かしながらギャラリーやカフェなどが併設された素敵な商業施設でした。普段取り扱っている新築工事とは異なりますが、「良いものを残していきたいという想い」は新築後のメンテナンスやリフォームなどにも通じるものがありますので、今回はその想いの大切さに触れることができました。

 

次に紹介します場所は少し趣向を変えて「ルイーダの酒場」と呼ばれるコラボカフェに寄り道をしたことについて。こちらはゲームのドラゴンクエストの世界観をイメージした内装とお食事が楽しめるカフェになります。

ドラゴンクエストは私も子供のころに遊んだことがある思い出深いゲームですが、店の雰囲気の完成度にはとても驚きました。特に感銘を受けたのが店員の方がドラゴンクエストの住人になりきってくれたことです。注文用タブレットを「石版」、通貨を「ゴールド」と置き換えて店内のルールを説明してくれること、注文した飲み物は呪文を唱えながらマドラーでかき混ぜるよう指示をしてくれるなど、顧客側を世界観に巻き込ませるサービスがされていてとても楽しむことができました。(この後、大人3人が飲み物に向かって「マヒャド!マヒャド!!」と攻撃呪文を唱えながらかき混ぜていたのも良い思い出です笑)

仕事の分野は違いますが「期待をしている相手に対してどのように応えるのか」という接客対応については通じるところがあると思います。自身の仕事に置き換えて「住宅の完成を楽しみにしているお客様に対して、工事の過程を楽しんでもらえるための工夫」を今一度考える機会となりました。

 

 

今回の研修旅行を振り返ると、見学を通して「他分野の建築やサービスを体験する学びの姿勢」の重要性を実感できました。実業務では木造住宅の新築工事を請け負っていますが、普段は取り扱わない構造や規模の建築物、サービスに触れあうことで、仕事の共通点や本質などが垣間見えることがあります。今後は旅行に限らず日常に受けるサービスからも仕事に活かせることがないか感じ取り、より良い業務改善につなげていきたいと思います。