地震から学んだこと
こんにちは。設計課の糠川です。
2024年1月1日に石川県能登地方を震源とした能登半島地震が発生。この日から、1年以上が経ちました。
被害を受けた方々には、心よりお悔みとお見舞いを申し上げます。
私は石川県出身であり、祖父母の家も被害を受け、親戚の方達と塀の撤去、落下した瓦や家の中の整理に追われました。祖父母の家も被災したことで、被災者の方々の大変さを少しでも理解できるのではないか。また、住宅を提案する者として、被災した住宅の現状を自分の目で見たいと思い、能登でのボランティア活動に参加しました。
その経験をきっかけに、震災から13年が経過した福島の現状も見ておきたいと思い、2月に福島第一原子力発電所の近くまで足を運びました。
(写真は福島県の海近くにある小学校の教室です)。
能登では仮設住宅が立ち並び、福島では規格化された住宅が多く建てられていました。住まいを失った方々に素早く提供するという点では重要ですが、一方で、能登の美しい景観を形づくっていた黒瓦の存在がなくなり、その地域ならではの風景が失われてしまうことに悲しさを感じました。また、被災した瓦の製造メーカーが閉鎖されたことや、重い瓦屋根が住宅倒壊の原因の一つとして指摘されているという見解もあります。伝統的な街並みと暮らしやすさや安全性のバランスをどう取るべきかを考えさせられました。
住宅は単に「建てる」ものではなく、「地域の文化や景観を守る」ものだと改めて実感しました。震災がきっかけで街並みが変わることは避けられませんが、それでもその土地ならではの美しさを活かしながら、安全で快適な住まいを提供し、住宅を通じて地域の未来や住む人の命を守ることができるように学び続けていきたいと思います。
日本一美しい日の出の町と呼ばれている福島県広野町から撮った写真です!