対話を重ねること

最終更新日:2019.11.30

設計部 磯野です。

 先月若手社員に混ぜて頂きスキー・スノボを楽しんで来ました.

 同日ゴルフ仲間は同じ県内でゴルフをしておられ、私のトランクもゴルフとスキーの道具を週替わりで何度か入れ替えするという不思議な印象を受ける冬となりました。

皆様も昨年とは打って変わって様々な体験をされたのではないでしょうか。

さて今回はお客様の大切な家づくりの中で私たち設計がすべきことの一つ『要望の検証』についてお話します。

 一般的に設計はお客様の要望と敷地状況を勘案しプランを作成しますが、我々はプラン作成時に少しお時間を頂き『要望の検証』を行います。どのような作業かと言うと、お客様の要望にお客様自身や取り巻く家族環境、敷地状況、将来の姿 などを照らし合わせて 本当にその要望がお客様のこれから永く暮らして頂く住まいとして適切か?過不足は無いか?についてお客様と検証を重ねることです。ここで重要なのはあくまで『お客様』との検証です。 

 社内で別の立場、年齢のスタッフ数名にて複数の視点、角度で意見交換し様々な可能性を検証します。その上でその可能性について丁寧に一つ一つお客様と対話を重ねながらお客様の住まいにとって本当の大切にすべきものを浮き彫りにし、基本設計を固めていきます。時には当初のご要望、ご想像とは全く異なるプランとなることも多々あります。

 この『要望の検証』により少々基本設計が出来上がるには時間や労力を要しますが、お客様が永くお住まい頂く時間や居心地に比べれば取るに足りません。

 

 年末、あるお住まいの完成時にそのお客様から一緒に写真を撮ってほしい と言って頂きました。私にとっては最高の感謝の言葉に聞こえ とても感動し、私自身も私の拙い会話や提案に対しお忙しい中、最後まで何度も丁寧に対話を重ねて頂けたことに大きな感謝の念を抱きました。

永く住まいして頂く中には昨年、今年の冬同様に予想だにしないことが起こります。その中で少しでも多くのご満足を頂ける住まいが提供できるように、予想できる範囲だけは都度お客様と丁寧に対話を重ねていきたいと思います。