暮らしを楽しむ
富山第一支店 設計課の井上です。
立山連峰の雪もほとんど無くなり、そろそろ梅雨の終わりを感じるようになりました。
今年の春は新型コロナウイルスの影響で、我が家も自宅で過ごす時間が増え、その息苦しい環境に気持ちが落ち込んだ時期もありました。
しかし、その間に家族で自分たちの暮らしについて見直すとても良い機会となり、「外を楽しめないなら、家を楽しめばいい」と自宅で過ごす時間を前向きに捉え、家を建てる時から長年温めてきた『露天風呂計画』を実行することにしました。
露天風呂と言っても、我が家は薪ストーブがありますので薪を使った五右衛門風呂を設置することに決定し、耐久性を重視し広島の長州風呂の老舗メーカー『大和重工』の湯牧民という五右衛門風呂を導入することになりました。
アウトドア用の五右衛門風呂で、持ち運び可能との事でしたが、全部で150Kgはあるため、一度設置して移動することはまずないと思われます。
まずは、コンクリート平板と耐火煉瓦で炉の下地作りです。
上に風呂窯が乗るため、水平になるようにかなり苦戦しました。
息子は一応レベルをとってくれているらしいです。
その上に五右衛門風呂を設置し、煙が漏れないように耐火モルタルで隙間を埋めたら完成です。
完成して何度も使用してきましたが、最初の頃は慣れずに湯加減に失敗して、「熱~い」という悲鳴が庭に響いていました。
コツとしては、かまどに火が付いてからおよそ30分で、少しぬるめで入浴するのがちょうどいいです。
ぬるいかもと、そこで薪を足すと、五右衛門風呂の名前の由来通り石川五右衛門と同じ目にあいました。
薪で沸かしたお湯は、肌の刺激が少なく、とても柔らかいお湯になり、湯冷めもしにくいと魅力がたくさんあり、ちょうど6月には裏の水路にホタルが飛び、五右衛門風呂からのホタル観賞を楽しみました。
このように今まで外で楽しんできたことを今の暮らしに取り込む事で、家に居る時間がもっと楽しいものになります。
ステイホーム期間を、暮らしの楽しみ方を見直す時間としてみても良いのではないでしょうか?