ヒュッゲ
最終更新日:2021.01.25
福井支店設計課 小倉です。
常に幸福度ランキングの上位を占める北欧諸国。
税金は高いですが、税金を払っているというより上質な暮らしを買うために「社会に投資」している感覚でいるそうです。では、高い税金を払うことで、未来への不安を減らしておくことがランキング上位を占める理由でしょうか。それだけではなく、厳しい寒さに長い冬。そして長い夜。故に、家で過ごす時間が多く、もっと居心地良くするにはどうするか?暮らしやすくなるには?と考え、工夫し、トライし続けていることも要因のひとつだと思います。
「ヒュッゲ」という言葉をご存知でしょうか?
デンマークの言葉です。「満ち足りること」という意味のノルウェー語からきたそうで、ある本によると『楽しく幸せで安心できる状態。どんな小さな喜びも見逃さず、くつろいだ気持ちで、目の前の状況を心から楽しむこと。』と書かれています。
夏であれば、公園で家族や友人と食事を愉しむ時間、冬なら焚火のパチパチという音を聴きながら家族とお喋りする時間など、そんな時間のことをデンマーク人は「ヒュッゲな時間」と表します。この「ヒュッゲな時間」を日常的に取り入れているデンマーク人は、心地良く過ごす為のインテリアへの拘りも強く、ごく普通の一般家庭にも高価な家具が数多くあったり、照明は居場所に必要なだけ灯し、窓辺には光の入り方を愉しむ色とりどりグラスや子供の工作が飾られ、家の中のヒュッゲを街におすそ分けする気持ちで、カーテンを閉めない家も多いとか。