種をまく
こんにちは、富山第二支店設計課の長谷川です
徐々に暖かくなり、桜の開花も間近になってきましたね
コロナ第3波に加えて大雪... 何かと我慢をする事が多かった今年の冬
この春は少しだけ羽を伸ばしてリフレッシュしたいと思います
毎年この場で我が家の暮らしをお話させて頂いていますが、今回も
春は我が家にとって一番愉しみが詰まっている季節
何よりの愉しみは『庭づくり』
造園屋さんには大きな木を植えてもらい
足元の下草は自分達で少しづつ増やしています
冬の間に構想を練った庭づくりをやっとスタートできる喜び
去年植えた山野草たちが再び芽吹いた瞬間は
『 お帰りなさい 』 なんて気分になります
(顔を出し始めたヤマシャクヤク)
好きな音楽を聴きながらビール片手に草むしり...
近所の人からのどう思われているか心配ですが
至福のひと時です
今でこそ家族みんなで庭いじりを愉しんでいますが
計画時は妻から「 木は1本だけ。庭はぜんぶ砂利にして 」
と懇願されていました
手入れができるのか不安な様子を説得し
10本近い木を植えた責任は自分で取ろうと
日々格闘しながら、3年半が経った今
予想外にも張り切って庭に出ているのは妻の方
図鑑を買ってきて次に植える花を決めていたり
朝起きて、子供と草むしりをしていたり
お気に入りの花が枯れてしまった事を悔しがっていたり
意外だね、と話していると
想像していたほど手入れが大変でなかったらしく
子供と一緒に何かできる事が楽しかったようです
私がテーマにしていた『 庭景色を愉しむ 』が
この家を通して感覚的にも浸透していたなら、なお嬉しいところです
(庭で摘んだクリスマスローズ)
緑に溢れた庭か、お手入れ重視の庭か...
我が家の暮らしの大きな分岐点は、結果的に良い選択になったと思います
もう一つ今の暮らしに繋がったのは、住みながら自分達で手を加える余白が残っていた事
木から下草まで全て造園屋さんに仕上げてもらい、あとは草むしりだけ
そこからは家族が庭いじりに愉しみを見出す事は無かったかもしれません
いつ、どんな事が暮らしのなかで花開くか
予想もしえない事が起こるのが住まう愉しみでもあるような気がします
10年20年後...また新たな暮らしが花開きますように。
種をまくように『 余白 』を残した住まいをご提案できればと思います