相手がいての自分
みなさんこんにちは、金沢支店・設計課の米林です。
暖かい日も増え、時折降るあめが緑を豊にしていきますね。
私は少し前からテニス教室に通っており、スポーツを通して人との関わりが増えました。
テニスをするのは学生時代ぶりなので、私が所属しているのは初級クラス。テニスを純粋に楽しむつもりでしたが、基礎を学び直すことで自分への課題がみえてきました。
学生時代はシングルス担当だったのもあり、自分の限られたスタミナの中で、いかに相手の取れない位置に決め球を打って点を取るか。いかに相手を動かして、相手の隙を作るか。そんなことを日々試行錯誤していたのを思い出しました。
初心者クラスでは、決め球を打つ練習などしません。繋ぐテニスで、テニスの楽しさを教えてくれるのです。つまり、決め球は禁止です。いざ、やってみるとこれが難しい。なぜなら、繋ぐためにはお互いに、相手の打ちやすい速さで、相手の打ちやすいところに打つ。相手が打ち返してくることを前提に、こちらも打ち方を変えないといけません。ラケットを振るスピード、力の入れ方、回転のかけ方など・・・
今まで、チャンスがあれば、相手の打ち返せないボールを意識してきたので、相手にとって嫌な回転がかかった、低く鋭い球を打つ癖がついていました。初級クラスの中では経験者側ではありますが、まだまだテニスを勝負として捉えていて、素直なテニスを楽しむには課題があります。勝つこと以外にも楽しさを教えて頂く良い機会になっています。
日常のコミュニケーションでも同じ悩みを抱えることがあります。
私のシングルステニスのように、自分のスタミナのことを考えて、隙をみて決め球を打ったり、コントロールして話を終わらせようとしたり、一方的なコミュニケーションを感じることがあります。
つないで楽しい会話・・とまではいいませんが、相手が返してくること前提に、こちらからボールを投げるのは意外と難しいものです。
シングルスで有名な大坂なおみ選手。彼女は、試合では鋭い球をコントールして打ち、圧倒的な存在感を見せています。
ただ、試合中も相手の技術が勝って点数を取られたときは拍手をしますし、勝利した相手にも敬う気持ちを持って、また戦えることを望んでいることを素直に話します。
そこには、相手も努力してこの場にいること、お互いの成長を望んでいること、相手があって自分がいることなどたくさんのことが汲み取れます。
どちらが上、下を一度切り離して、互いの良いところを認めう大事さを改めて感じる機会となり、自分の目標を達成するだけでなく、そこに関わる仲間ともっと向き合っていこうと思いました。