住まいのお手入れ情報~フローリング~

最終更新日:2021.10.08

みなさんこんにちは。
お客様センターの新田です。



今回は、フローリングのお手入れ方法についてご紹介します。

【フローリングは表面の仕上げに合わせてお手入れを】
住まいの床で最も多く使われているフローリング。
秋の気持ちの良いお天気を利用して、お手入れをしましょう。

フローリングは大きく分けて2種類あります。
丸太から取った板材をそのまま床材に加工した「無垢フローリング」と、
何種類かの薄い板材を重ねて接着した「合板フローリング」です。
また、表面の仕上げにも大きく2種類があり、
天然のオイルを薄く塗る「オイル仕上げ」と、
ポリウレタン樹脂で表面に塗膜をつくる「ウレタン塗装仕上げ」があります。

無垢フローリングはオイル仕上げにする場合が多く、
合板フローリングはウレタン塗装を施す場合がほとんどです。
オイル仕上げは、湿気を吸収したり放出したりする木の「呼吸」を妨げず、
木の風合いもダイレクトに感じることができますが、
傷などがつきやすいといえます。
逆に、ウレタン塗装仕上げは、自然な風合いは感じにくくなりますが、
「傷」には強く、お手入れのしやすい仕上げと言えます。


【無垢フローリングは水分を避けたお手入れを…】
合板フローリングでウレタン塗装が施された床は、
住宅用の洗剤で雑巾掛けをすれば、きれいになります。
無垢フリーリングでオイル仕上げが施された床は、
普段は乾いたモップで表面のホコリを取る程度の掃除で十
そもそも無垢の床には水分は大敵で、シミの原因になります。
※どうしても汚れが気になる時は、固く絞った雑巾で拭き、
その後にワックスをかけます。
(メーカー指定のものがある場合は、それを使ってください)。

また、薬品をしみ込ませた化学雑巾などは、
木材の変色の原因になる場合があるので、使用する際は注意してください。

昔は、現在のワックスの代わりに、米ぬかを炒って絹などの
やわらかい布で包んだもので拭いていました。
米ぬかの脂分を天然のワックスとして使っているのです。

現在でも、能舞台や歌舞伎の舞台は、この方法で手入れをしています。
米ぬかを入手して使うのも有効な方法ですよ。

【フローリングの補修剤もいろいろあります。】
合板フローリングは傷が付きにくい床ですが、
万一傷を付けたり、一部がえぐれてしまった場合には、
市販の補修剤を使えば目立たなくすることができます。
市販の補修剤には、それぞれ仕上げの色に合わせて用意しているものがあるので、
床材にあったものを購入しましょう。
※小さな傷なら、フローリング用の補修クレヨンや
色づけペンなどで消すことができます。

無垢フローリングの傷やへこみは、その上に水を垂らし、あて布をして、
上から
アイロンで抑えると、傷になった部分が徐々にふくらんで
元のように補修できます。
無垢材ならではの復元力といえますね。
※傷やへこみの深さによっては、完全にふくらみきれない場合があります。

~ 床材のお手入れに便利な商品の一例 ~
 

※私も自分で補修剤を使ってみましたが、割と扱いやすかったですよ。
皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。