大工さん
こんにちは。
富山第2支店工事課の山崎です。
厳しかった冬の寒さも落ち着き、暖かい日も増えて来ましたね!春の気配が漂って来ました。
さて今回のタイトルは「大工さん」です。家を工事する上で最も重要な職人さんですが、逆に言えば家を建てるまではなかなか馴染みが無く、直接会った事がある方は少ないのではないでしょうか?
もしかしたら、その寡黙なイメージから「怖そう」と思っておられる方もいるかも知れません。今日は今まで何人もの大工さんと一緒に仕事している中で感じている事を伝えられたらと思います。
大工さんは基礎が出来てから、基礎の上に土台という材料を敷きならべる「土台敷き」から工事が始まり、1~2日で屋根工事まで仕上げる「上棟」を経て、建物内外の造作工事をし、内部にボードを貼るまでが仕事となります。
家が基礎工事から仕上げ工事まで4か月程かかるとすると大工工事は約2か月。分業化が進んでいる今の時代であっても、ほぼ半分は大工さんの仕事により家が出来ていきます。
その間、大工さんは日曜日を除きほぼ毎日工事に当たります。もちろん、最近のような暖かい日だけでなく、大雪の日も、40℃に迫ろうかという真夏の日もです。
また、仕事内容も多種多様です。上棟の際に1本何十kgもある桁を軽々と持ち上げたかと思うと、片や内部造作ではmm単位の精度が求められます。アルスホームの家は全て注文住宅で、簡単に仕上げられる現場は1つもありません。大変な事や苦労も多いでしょう。しかし、そんな姿を微塵も見せず、その1つ1つをmm単位で仕上げる姿は正に「技の匠」。いつもすごいなぁと思いながら現場を見ています。
そうやって工事された現場ですが、その大工造作のほとんどは仕上がってしまうと目にする事はありません。外部の下地はその上に外壁材を貼って塗装をしますし、内部のボードもその上にパテ処理をしてクロスやタイルが貼られます。
大工工事の9割は直接見えてくることはありません。
「大工工事の跡が見えないのが良い仕事の証拠」なんて言われることもありますが、大工さんの気持ちを考えるととても切なくなったりします・・・
なので私が担当させて頂いているお客様へは「是非現場を見に来てください」と伝えています。シンプルで綺麗に仕上がったその裏側で、細かく複雑に作り込まれた造作を見て欲しいと考えているからです。
そんな想いが伝わり、現場に見学して頂けたお客様が、大工さんと知らない間に仲良くなっていたり、楽しそうに世間話をされていたりする姿を見るととても嬉しくなります。
もちろん現場で頑張っておられるのは大工さんだけではなく、全ての職人さんなのですが、どうしても大工さんは少しだけひいき目に見てしまいます。なぜなら小さい頃からの夢が「大工さん」だったからです。
(実家の物入れの奥底に眠っていた小学2年生の時に書いた文集を最近発見しました)
これからも大工さんの仕事振りを日々の週末連絡や写真報告、建築中何度かさせて頂いている現場立会いで伝えていければと思います。