自在性と創発性
最終更新日:2022.06.26
富山第一支店営業課 大河です。
蒸し暑い日々が続きますね。みなさま体調を崩さないようご自愛ください。
アルスホームには長く愛着を持てる家作りを実現するために大切にしている5つの設計理念があります。
その中で私が気に入っている一文があります。
それが『自在性と創発性を大切にします』という理念です。
やや難解な表現ですが、
アルスホームがお客様に提案したい住まいは、
最初から空間を作りこみすぎずシンプルにする事によって、ライフスタイルに応じた『自在な』空間の使いまわしができ、自在である事が住む人の創造力を掻き立て『創発性』に富んだ暮らしが出来る、そんな住まいです。
より難解にしてしまいました。
簡潔にまとめると、私個人は『シンプルである事が様々な暮らしを楽しみたいという欲を刺激してくれ、その欲に対応できる』という事だと解釈をしています。
目から鱗の考え方でした。
そもそも住まいに対して「衣食住を賄う」「雨風から身を守る」以外の役割があると考えた事がなかったからです。
昨年のブログでは、祖父の代から増改築を重ねてきた実家のリフォームについて取り上げました。
昨年末に無事完成し、現在は私自身も両親とアルスホームの住まいで生活をしています。
以前の住まいでは、
南に向いた窓が隣家の庭を歩くおばあちゃんと目が合い気まずいのでカーテンが閉められていたり、
キッチンとリビングの距離が遠いために料理をする母と
テレビを見てタタミリビングで転がるその他家族のコミュニケーションがほぼなかったり、
一時期流行ったという出窓に漫画や書類などが雑多に積まれていたり、、
人生のほとんどを過ごした空間ではあるのでもちろん愛着はありますが、
『暮らしを楽しみたい』という気持ちが芽生えるような場所ではなかったように思います。
新しい住まいは料理をする母の目の前にソファで寛ぐ家族の姿があるので、
以前のように声を張らなくても会話が出来たり、
壁と同色の建具で作られた収納がある事で空間がスッキリしています。
何より気に入っているのは、亡き祖父が手入れしていた庭に面した開口部です。
小さい時からそばにあった庭がこんなに素敵な景色だとようやく気付く事が出来ました。
空間自体はシンプルなつくりですが、外に視線が向く事で
『今日は外でお酒飲んでみようかな』
『ちょっと音楽流してみようかな』
『次の休みはBBQセットを準備してコストコで買ったお肉を焼こうかな』
『やっぱり父が釣ってきたノドグロと畑で取れた野菜を焼こう』
『庭園灯があったらもっと素敵だな』
など、色んな企みが脳内をよぎります。
毎週休みが楽しみです。
改めて記事の表題に戻ります。
『自在性と創発性』、一生を共にする住まいのあり方、とても大切だと思います。
実はこの年末、自分自身の住まいも実家近くに完成します。
どんなワクワクする空間が出来上がるのかとても楽しみです。
みなさまぜひワクワクを体感しに展示場へお越しください。