不或

最終更新日:2022.12.10

設計部の界です。

初雪の候となり寒さが身にしみる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

私事ですが去月に齢四十となり、周りからは冗談交じりに初老初老と冷やかされている日々です。
『初老』と言うと格好が悪いので『不惑』としたいところですが、私もまだまだ未熟者。有象無象の迷い事に日々、右往左往しながら惑っております。

…と、いろいろな人々の恐縮さを引き出すこの『不惑』という字。
一説には孔子の時代には『惑』という字は無かったため、『不或』を正しいという説もあるようです。

耳なじみの薄い言葉ですが、『不或』となると意味はまったく異なります。

『或』は『域』、『国』といった領域の原字だそうです。
つまり不或は今ふうに言うと、ボーダーレスやグローバルを指します。
これまでの自分を育んだ『域』を超え、新たな領域で異なる要素がお互いの境界線を越えて交じり合うことを喚起させます。

一字異なるだけで孔子の教えが現代的な指南に劇的に飛躍しましたね!
同時に、紀元前からクロスオーバーの発想があったことに驚かされます。

アルスホームも設立1985年から起算すると、もうすぐ『不或』の齢になります。
時代と齢からくる『クロスオーバー』という要請を携えながら、企業理念にもあります『常に新しい価値を創造する』ために、様々なことにチャレンジし続けなければならないと思います。

私もまだまだ惑いながらですが、こちら『不或』を採用して、日々精進したく思います。