設計者からのコメント
【一番居心地がいい場所を住まいの中心とした空間構成】
西側、東側にはすでに住宅がある、南側道路の敷地。北側に田園風景を見ることができる気持のいい抜け感がある土地での計画です。

私はよく、その土地の一番居心地の良い場所を住まいの中心として考えることをご提案しています。
今回は土地の中心が一番居心地がよく、近隣の住宅からも程よく距離が取れ、景色も暮らしの中に取り込むことができるため、中庭を中心に居室を周りに配置することを考えました。

平屋と2階建てを組み合わせることで、北側の景色を取り込みつつ、朝日や南からの光を中庭に落とし込み、室内に優しく差し込むような設計としました。
【家時間を存分に愉しむご提案】
ご主人は車、奥様はネイルというように、それぞれが暮らしの中に当たり前に愉しむ趣味をお持ちのご夫婦です。それぞれの時間と、家族と過ごす時間、どちらも充実できるような空間をご提案し、敷地の条件・暮らし方・趣味・家族との時間を最大限活かせるよう設計いたしました。
それぞれの休日は外を気にすることなく趣味の時間を愉しめる事、家族と過ごす時間は暮らしが自然と外へと拡がり一体的に愉しめる事を目指しました。
【家族の関心を外へと向ける細やかな配慮】
LDKは生活感を感じさせないような収納計画、家電の配置計画、キッチンの配置計画を行い、すっきりとした印象です。心地よい外へと関心が向かい、家族の視線や行動が自然と中庭に集まるような空間デザインです。
中庭を介して家族の気配を感じ過ごせること、一方で近隣の住宅からの視線をカットできるような安心感と開放感が両立した家族空間が完成しました。