今回のテーマは「田園風景と大らかにつながる平屋」です。

［見どころ］
・ダイニングからゆるやかにつながる広々とした軒下テラス
・作業台が独立したゆとりをもって調理ができるキッチン
・おこもり感のある多目的なアトリエ空間
・家族空間に田園風景を取り込む大開口サッシ
・キッチンからアクセスしやすい水周りの家事動線

［物件データ］
建設地：富山県／敷地面積：376.78㎡／延床面積：26.31坪

 
設計者（長谷川）からのコメント
【田園風景に囲まれた、約114坪の土地】
のどかな田園風景が広がる、南側に開けた広大な土地での計画です。平屋建てとし、家族空間を南側に配置したことで、日中はどの部屋も明るくお過ごしいただけます。ゆったりと寛げる居場所を随所に設け、そこからは必ず田園風景を愉しめるよう考えました。
【全体にゆとりを持たせた空間設計】
延べ床面積が26.31坪の住まいですので、少しだけそれぞれの空間にゆとりを持たせて設計することで、窮屈さを感じず、のんびりとした時間をお過ごしいただけると考えました。例えばリビングは大きいソファを一つ置くのではなく、プラスしてパーソナルチェアも置けるよう考えました。心地よいゆとりの中で、お二人の時間をお過ごしいただければと思います。
【用途を決めずに使えるアトリエ空間】
LDKと寝室、水周りだけという、必要な空間だけでは今後困ることもあるかもしれない、という想いをお聞かせいただき、アトリエ空間をご提案いたしました。アトリエと言っても、特にこれをすると決め込むのではなく、時には来客用の居室として、趣味室として、書斎としてなど、様々な用途を持たせた「予備室」として設計いたしました。あまり大きいサッシは配置せず、落ち着きのあるおこもり感を演出しています。ただここから見る景色もとても気持ちがいいので、積極的にこの空間を使っていただけるのではないかと思います。
【アパートではできない外を愉しむ暮らし】
田園風景を望む広大な土地ですから、今までできなかったような外を愉しめる時間が欲しいとご要望を頂きました。そこでキッチン・ダイニングから自由に行き来できる、広々とした軒下テラスをご提案いたしました。雨の日も天候を気にすることなくテラスに出ることができ、日常的に外の時間を愉しむことができます。時には田園風景を見ながら風を感じてのんびりとした時間をお過ごしいただきたいです。

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