設計士（長谷川）からのコメント

【東側に堤防がある、日当たりの良い土地での計画】

約132坪の広大な土地でのご計画です。東側には堤防があり、空への抜けや日射取得が期待できます。堤防を走る車や通行人からの視線に配慮することで、大開口を東側に設けることが可能となります。また、南側には大きな建物がそびえていましたので、メインとなる庭は東側に設け、南側にはバランスよく緑を配置し小さな庭をつくり、建物の存在感を薄められるよう考えました。お二人で住まわれるため庭の管理がしやすいように、土間スペースも取り入れています。広大な土地をお二人で安心して管理していけるように、庭スペースと土間スペースの割合を現地で検証しながら計画を進めました。

【東と南、２つの庭から外の豊かさを取り入れる空間設計】

東側にあるメインの庭と、南側にある小さな中庭をバランスよく暮らしの中に溶け込ませています。具体的には、オーナー様それぞれの寝室で挟み込むように南の庭を配置し、家族空間のどこに居ても外の心地よさを感じられるよう考えました。お二人が心地よい距離で過ごしながら、LDKで過ごすときも、個室で過ごすときも、外の豊かさを身近に感じることができます。お二人で手入れされる庭を身近に感じ、ゆったりとした家時間をお過ごしいただきたいと思います。

【庭を取り入れる窓の設計】

メインとなる東の庭側にある大開口は、高さ2.2ｍ、幅は約５ｍあり、リビングのソファに腰かければ圧倒的な開放感を感じることができます。一方で南側は隣家からの視線を遮る目的もあるため大きな窓は設けていません。しかしそのメリハリが空間を豊かにし、家族空間のどこに居ても居心地よくお過ごしいただけるようになっています。ぜひ実際にご体感いただき、２つの庭がある暮らしを愉しんで頂きたいと思います。